リハビリテーション

令和2年より、精神療養病棟においても、疾患別リハビリテーションの実施が可能となりました。
脳血管疾患、運動器、廃用症候群のリハビリテーションが必要な、精神科長期入院の方にも必要に応じて、個別のリハビリテーションを実施することができます。

疾患別リハビリテーション

■脳血管疾患等
■運動器
■廃用症候群リハビリテーション
リハビリテーション訓練室は、ふじの温泉病院最上階に位置し、見晴らしの良い、ゆとりある療養環境で日々の訓練を行っています。豊かな自然に囲まれた敷地内は歩行訓練にも適しており、自宅復帰まで必要に応じたリハビリに取り組んでいただけます。
 ・回復期後の在宅復帰・介護施設への入所を目標とした集中的なリハビリ
 ・脳血管疾患や骨折の後遺症など継続して取り組むリハビリ
 ・長期療養中の身体機能維持を目的としたリハビリ

 それぞれ目標に合わせたプログラムを実施しています。
〇理学療法
 
運動療法や物理療法により、寝返り・起き上がり・立ち上がりなど起居動作、日常・社会生活に必要な歩行を中心とした移動能力の回復の援助を行っています。個々の障害レベルやニーズに合わせた治療により、日常生活、社会生活への復帰を目指します。脳卒中などにより障害された機能・能力の回復を積極的に促すとともに、残った機能を最大限に活用するために、運動療法や物理療法による積極的なアプローチを行っています。
〇作業療法
 
手足の障害に対する治療はもとより、脳の損傷に伴う高次脳機能障害の治療に積極的に取り組み、日常生活動作の獲得を目指します。さまざまな活動や人との関わりを通じて精神機能の向上、対人関係の改善、作業能力の改善をはかり、それぞれの生活にあわせた治療・援助を行っています。
〇言語聴覚療法
 
脳血管障害等により生じる言葉の障害(失語症等)や呂律が回らない・声が出しにくい等の発音の障害(構音障害や発声障害等)をお持ちの方がコミュニケーションを図る上で必要な機能の改善や援助を行うものです。失語症や構音障害をはじめとする何らかのコミュニケーションに障害のある患者さまはもちろん、食べることや飲み込むことに不自由を感じている方に対しても、摂食嚥下障害訓練を積極的に行っています。専用の訓練室を3部屋設置し、集中して訓練に望める療養環境を実現しています。
 
 

精神科作業療法

様々な活動や人との関わりを通して、対象者の精神機能・対人交流・作業能力など、生活適応能力の向上を図ります。
精神科作業療法室では、各プログラムの特性と集団の場を活かして、対象者の「安心・楽しみ」「意欲・やりがい」「喜び・がんばり」「共感・励み」「思いやり・所属感」など心の動きを引き出しながら、健康的な生活を援助することが大きな役割となります。対象者のライフステージに沿って、また対象者の価値観・人間観を尊重しながら、活動や交流の場を提供しています。
 
プログラム内容
カラオケの会、スポーツの会(風船バレー、ボッチャ、テーブルホッケー等)、ゲームの会(麻雀、ボードゲーム等)、映画の会、趣味の会(手芸、編み物、パズル、大人の塗り絵、動画鑑賞等)、交流会などの様々なプログラムがあります。
 
〇病棟作業士(病棟OT)
当院では各精神療養病棟に常勤の作業療法士が配属されており、患者様の生活基盤となるADLや病棟内生活への援助をしています。 個別のかかわりでは離床を促して心身機能やADLの向上を目標に、集団ではレクリエーションや創作活動などを用いて入院生活を援助します。患者様のひとりひとりの”らしさ”を大切に安心・安全・健康で過ごせることを目指しています。また、多職種と連携して退院支援にも携わっています。